Surrender(サレンダー:曝け出す)という処方箋。コントロールを手放し、自分を明け渡せる場所へ。

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昨日、漢方医院へ行ってきました。

このところ気力がなくて、

仕事に集中することができないでいました。

夜中に何度か目を覚ましたり、

朝は起きられなくて、

私の身体どうなっているの?

と思っていました。

診療所へ行って採血していただいて、

何かあるか調べてもらったほうがいいのか。

と考えていましたが、

長いことお世話になっている漢方の先生が

神保町の医院で診てくださると。

いそいそと出かけていきました。

神保町。

お茶の水から歩いて

通り過ぎたことはあるかもしれませんが、

神保町で降り立ってどこかへ寄ることが

今までにあったかなと。

当たり前なのでしょうが、

古書店がいっぱいありました。

おー。すごい。

本当に古そうな本ばかり並んでいる。

トラックの荷台から古書を下ろしている人を見て、

古書とはどこからやってくるのだろう。

と。

そんなこんなで到着し、

漢方の先生に診ていただきました。

まずは問診をじっくりとして、

そこから脈をとります。

「おー、脈が細すぎるね。糸のようだよ」と。

脈が取れないくらい細いとおっしゃられて。

自分自身に全く自覚はありません。

それでも、

ストレス過多で、

イライラして、

緊張していて、

よく眠れなくて、

そしてすごく疲れている。

これは、全くもってその通りでして。

それから、「舌を出して!」

と言われて。

「あー舌が大きいね」と。

え?舌が大きい?

の?と。

全ての問診と触診を経て、

先生は処方箋を考えられました。

私には、何が必要なのか。

私自身、

もっとしっかり漢方薬について

勉強したいという気持ちはあります。

ですが、正直漢字の羅列が苦手で。

手っ取り早く、

「ツムラの〇〇番」

と覚えてしまっています。

ネットで調べるには楽ちんですが、

なんで私にはこの薬が必要かを考えると、

漢方薬の名前をちゃんと覚えたほうが理に叶う。

のです。

今回先生の漢方薬とその効能の説明

を聞いて、

非常に腑に落ちました。

今ふと言われたことで思い出すのは、

「あなたは、冷え性だから生姜は効くけれど、

汗をかくから、生姜はね」と。

(生姜の「姜」という漢字を指されていたかと)

なるほど。

その通りと。

それから、

「あなたには、牡蠣の殻がいい(効く)のよ」

とも。

よく、牡蠣をボレイ

というのは知っていたものの、

調べると、

炭酸カルシウムで、

精神を落ち着かせ、

余分な汗を抑えると。

知らなかった。

もうここまで書くと、

私が何を処方されたのかわかる方もいらっしゃるかもしれません。

少し恥ずかしさはありますが、

これが昨日の診察室での会話です。

こんな話を、

よく行くような病院やクリニックでは

なかなかすることはないなと。

私がまだ20代の頃。

診てくださった内科のお医者さんは、

「あなたの飲む薬なんだから、

ちゃんと薬の名前を覚えなさい。」

とおっしゃられて。

「風邪薬」なんていう名前の薬

はないんだから。と。

その通り。

年の功ではありませんが、

こういう話がどれだけありがたい

と身に染みるか。

そんなことを考えるようになりまして。

今までの人生で、

ありがたいお医者さん(専門の先生)たち

に診ていただいて、

今の自分がいるんだな

とつくづく思いました。

決して知識が必要とか、

もっと自分に責任を持つべきとか、

自分を守らなければならないと

襟を正すとか、そういう話ではなくて。

ただ、いつも抱えている肩の荷を下ろしてみる。

疲れ切った身体も、

細くなってしまった脈も、

そのままに曝け出してみる。

それは意外と気分が良くて、

しかも意外とパワフルなことなのだと

気づかされました。

そうやって自分を曝け出し、

先生とじっくり言葉を交わしながら、

丁寧に導き出された私のための処方箋。

それは、今の私にとってなによりも効果的でした。

「良い日だったな」

と LDCを訪れた方が、

帰り道に出来事まるっと安堵してそう思えるような。

そんな場所でありたいと、

改めて自分の原点を確認した一日でもありました。